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お手軽ベイク・質感と陰影 Pro

モデルの形から、陰影・つや・布目などを計算して、レイヤーに描き込みます。肌や服の下塗りをまとめて作る「お手軽ベイク」と、効果を 1 つずつ足す「ベイク」があります。

Pro の機能です。Lite ではメニューに鍵の印が付き、Standard ではメニューに出ません(版のちがい)。

まずはこれだけ
  1. 塗りたいテクスチャセットを選んで、フィルター →「お手軽ベイク」を開きます(くわしく)。
  2. 「仕上げ」で肌・衣装・小物などを選び、3D ビューで見た目を確かめます(くわしく)。
  3. 「フォルダにまとめて焼く」で確定し、フォルダの中の「描き込み」レイヤーに描き足します(くわしく)。
  4. 影だけ・つやだけを足したいときは、フィルター → ベイク から 1 つずつ焼きます(くわしく)。

お手軽ベイクで下塗りを作る

肌・衣装・小物に合わせた陰影やつやを、まとめてレイヤーに焼きます。下地の色や元のテクスチャはそのまま土台に使い、上に効果を重ねます。

  1. テクスチャセットのパネルで、焼くセットを選びます。
  2. フィルター →「お手軽ベイク」を開きます。
  3. 「仕上げ」で、肌・衣装・小物などを選びます。3D ビューに、焼いた後の見た目が出ます。
  4. 「全体の濃さ」「光の左右」「光の上下」「つやの量」を調整します。
  5. 肌なら、必要に応じて血色を足す場所を置きます。
  6. 「フォルダにまとめて焼く」を押します。仕上げの名前のフォルダができ、効果ごとのレイヤーと透明な「描き込み」レイヤーが入ります。
お手軽ベイクの衣装・サテン風。全体の濃さと光とつやを調整する画面
お手軽ベイクの設定(衣装|サテン風)

窓の項目

項目中身
仕上げ12 種類から選びます(12 種類の仕上げ)
全体の濃さ全部の効果の濃さ(0〜150%)
光の左右・光の上下光の向き(モデルの正面が基準)
つやの量つやだけの濃さ(0〜150%)
生地の表情布目・色むらの濃さ。布目や色むらの入る仕上げのときだけ出ます
血色の濃さ・血色の広がり肌の仕上げのときだけ出ます(血色を足す)
プレビュー値を動かすたびに、3D ビューの見た目に反映します
表示中の全テクスチャセットに掛ける見えている全部のセットに、同じ仕上げを焼きます

新規作成からすぐ始める

新規作成の画面で「作成後にお手軽ベイクを開く」に印を入れ、対象のセットを選ぶと、モデルを開いた後にお手軽ベイクの窓が出ます。初めは印なしです。下地の色を決めてから、仕上げを試せます(新規作成)。

プレビューは仮のレイヤーで見せています。「キャンセル」か窓の × で、何も変えずに閉じます。確定した後は、元に戻す 1 回でフォルダごと戻せます。

12 種類の仕上げ

仕上げごとに、中に入る効果(レイヤー)が決まっています。どれも元の色を活かして、上に効果を重ねます。

仕上げ中に入るレイヤー
肌|色白・健康的な血色柔らかい影・くぼみの奥行き・全体の色味・柔らかなつや
肌|暖かな血色柔らかい影・くぼみの奥行き・全体の色味・柔らかなつや
肌|淡いイラスト調柔らかい影・くぼみの奥行き・柔らかなつや(どれも淡め)
肌|奥行きのある陰影柔らかい影・くぼみの奥行き・柔らかなつや(影が濃いめ)
衣装|柔らかな布柔らかい影・くぼみの奥行き・生地の表情(布目)
衣装|サテン風柔らかい影・くぼみの奥行き・柔らかなつや・縁の光
衣装|デニム風柔らかい影・くぼみの奥行き・生地の表情(布目)
衣装|革風柔らかい影・くぼみの奥行き・生地の表情(色むら)・柔らかなつや
衣装|淡い色むら柔らかい影・生地の表情(色むら)・柔らかなつや
小物|硬い素材柔らかい影・くぼみの奥行き・柔らかなつや(はっきり)・縁の光
共通|暖かな光柔らかい影・柔らかなつや・縁の光(暖かい色)
共通|青い縁の光柔らかい影・縁の光(青)
  • どのフォルダにも、一番上に透明な「描き込み」レイヤーが入ります。肌の仕上げで血色の場所を置いたときは「指定した場所の血色」も入ります。
  • 「全体の色味」は乗算、ほかのレイヤーは通常の合成です。
サンプルのモデルにお手軽ベイクを掛ける前
ベイク前
同じ向きで衣装・サテン風を焼いたサンプルのモデル
衣装|サテン風を焼いた後(同じ視点・「塗った色のまま」の表示)
肌の色を顔に合わせたいときは、先に下地の色を合わせます。ベイクは薄めから始めると、調整しやすくなります。

頬やひざに血色を足す

肌の仕上げでは、赤みを足したい場所を自分で置けます。点のまわりに、ふわっと赤みが入ります。

  1. 肌の仕上げを選び、「血色を足す場所」の「場所を追加」を押します。
  2. 3D ビューで、頬・ひじ・ひざなど赤みを足したい所を押します。
  3. 点を動かすときは、3D ビューの移動のつまみをドラッグするか、X・Y・Z の座標を打ち込みます。
  4. 「血色の濃さ」「血色の広がり」で、色白さを残しながら調整します。
  5. 焼くと、血色は「指定した場所の血色」という別のレイヤーになります。
  • 場所はいくつでも足せます(16 か所まで)。要らない点は一覧で選び、「選んだ場所を削除」で消します。
  • 「左右対称に血色を足す」を入れると、反対側にも同じ濃さの血色が入ります。中心は、描くときの対称(X)の中心と同じです。元の点を動かすと、反対側もついてきます。初めは切です。
  • 「血色の広がり」は、モデルの高さに対する割合です。
頬やひざを自動で見つける機能ではありません。点を 1 つも置かなければ、場所ごとの血色は入りません。

効果を 1 つずつ焼く(ベイク)

フィルター → ベイク に、効果ごとの焼く機能が並んでいます。お手軽ベイクの後で足したい効果だけを、新しいレイヤーに焼けます。

  1. 焼くテクスチャセットを選びます。
  2. フィルター → ベイク から、焼きたい効果を選びます。
  3. 「プリセット」から近い見た目を選んで、値を調整します。3D ビューにその場で見た目が出ます。
  4. 「新しいレイヤーに焼く」を押します。選んでいるセットに、新しいレイヤーが足されます。
ベイクのメニュー焼くもの
AO を焼く(周りに遮られて暗くなる所)すきまの暗がり(AO を焼く)
AO を PNG で書き出す(最後に焼いた結果)(AO を PNG にする)
光の落ち影を焼く髪や服が落とす影(落ち影)
薄い部分の透け色を焼く耳や指の薄い所の透け色(透け色)
柔らかい陰影を焼く面の向きからの柔らかい影(陰影)
上下・ポイントのグラデーションを焼く面の向き・高さ・点からの距離で変わる色(グラデーション)
縁の光を焼く・つやのハイライトを焼く・布目・色むらを焼く縁の光・つや・布目と色むら(質感)
トゥーン影(1 影・2 影)を焼くくっきり 2 段の影(トゥーン影)
天使の輪(髪のハイライト)を焼く髪の輪のハイライト(天使の輪)
くぼみとふくらみを強調くぼみの影・ふくらみの明るさ(くぼみとふくらみ)
  • 「表示中の全テクスチャセットに掛ける」を入れると、見えている全部のセットに焼きます。
  • 選択範囲があるときは、その中だけに焼きます(選択範囲のあるセットだけが対象です)。
  • プレビューの間も、視点を回して確かめられます。「キャンセル」か窓の × で、何も変えずに閉じます。
  • プレビューは軽い解像度で見せ、確定するときにセットの解像度で作り直します。細かな布目や陰影は、確定した後の見た目も確かめてください。
  • 光の落ち影・薄い部分の透け色・AO は、対象と品質を決めてから計算します。進み具合が出て、途中でキャンセルできます。
焼くのはテクスチャの色です。焼いた後に視点や、Unity などのライトを動かしても、描き込んだ光や影の位置は変わりません。下地の色だけを確かめるときは、表示の形式を「塗った色のまま」にします。

陰影を焼く(柔らかい陰影・くぼみとふくらみ・トゥーン影)

光の向きや形の曲がり方から、影や明るさを焼きます。どれも重なりが落とす影は作らないので、必要なら光の落ち影を組み合わせます。

柔らかい陰影を焼く

面の向きと、決めた光から柔らかい影を作ります。光はモデルを正面から見た左右・上下で決めます。

  • 項目:光の左右・光の上下・影の範囲・境界の柔らかさ・影の濃さ・影の色。
  • プリセット:斜め上から柔らかく・真上からの影・横からの影・くっきりした影。

くぼみとふくらみを強調

形の曲がり方を拾って、くぼみに影、ふくらみに明るい色を付けます。描いた凹凸(ノーマルマップ)は拾いません。

  • 項目:拾う幅(モデルの高さに対する割合)・くぼみの濃さ・ふくらみの濃さ・陰影のぼかし・境界の柔らかさ・くぼみの色・ふくらみの色。
  • 境界の柔らかさ:拾ったくぼみ・ふくらみが、色に変わる境目をなだらかにします。
  • 陰影のぼかし:陰影そのものを面に沿ってならします。細かなギザギザが気になるときに上げます。0 ならぼかしません。
  • プリセット:柔らかい立体感・くぼみの影だけ・ふくらみの明るさだけ・主線(くぼみに細い線)・主線(太め・柔らかめ)・稜線のハイライト(ふくらみに細い線)。
くぼみとふくらみを強調の設定。陰影のぼかしと境界の柔らかさを個別に調整する
くぼみとふくらみを強調

トゥーン影(1 影・2 影)を焼く

光の向きで、影をくっきり 2 段(1 影・2 影)に分けます。アニメ塗りの影の下塗りに使います。

  • 項目:光の左右・光の上下・1 影の位置・2 影の位置・境界のぼかし・1 影の濃さ・2 影の濃さ・1 影の色・2 影の色。
  • プリセット:紫がかった 1 影・2 影/1 影だけ(くっきり)/肌の暖かい影/真上から。
トゥーン影を焼く窓
トゥーン影(1 影・2 影)を焼く

上下・ポイントのグラデーションを焼く

面の向き・高さ・点からの距離に合わせて、色を変えて焼きます。下からの照り返しや、毛先・裾の色の変化に使います。

  1. フィルター → ベイク →「上下・ポイントのグラデーションを焼く」を開きます。
  2. 「色の分け方」で、面の向き・高さ・点からの距離のどれかを押します。
  3. 帯を押して色の点を足し、点ごとに色・位置・不透明度を決めます。
  4. 「境界の位置」「混ざる幅」「色の濃さ」で広がり方を調整して、「新しいレイヤーに焼く」を押します。
色の分け方色の変わり方
面の向き下向きの面から上向きの面へ。下からの照り返しや、上向きの面を明るくするのに
高さモデルの下から上へ。裾や毛先からの色の変化に
点からの距離決めた中心から外へ。「3D ビューで中心を指定」で、モデルの面にも何もない空間にも点を置けます。移動のつまみか座標で動かせます
  • 点からの距離の「広がる距離」は、モデルの高さに対する割合です。点を置くまで、確定できません。
  • プリセットは 240 種類あり、グループや名前で探せます。自分のグラデーションは「今のを保存」でマイプリセットに入ります。
  • 「描画ツールのグラデーションを使う」で、グラデーションツールの色を写せます。帯の使い方は描くツールのグラデーションと同じです。
上下・ポイントのグラデーションを焼く。色と透明度の帯、プリセット、色の分け方のボタン
グラデーションの設定

縁の光・つや・布目・天使の輪を焼く

質感を色で描き足すベイクです。どれも指定した光と見る向きから計算し、新しいレイヤーに焼きます。

縁の光を焼く

輪郭に近い面へ、光の色を足します。項目は 光の左右・光の上下・見る向きの左右・見る向きの上下・広がり・色の濃さ・色 です。プリセット:淡い縁の光・細い青い縁・暖かな逆光。

つやのハイライトを焼く

つやの明るさを付けます。「広がり」を上げると柔らかいつや、下げると硬い素材の細いつやになります。プリセット:肌の柔らかいつや・サテンのつや・硬い素材のつや。

布目・色むらを焼く

「模様」で布目か色むらを選び、模様の大きさ・模様の番号・色の濃さ・色を決めます。番号を変えると模様の出方が変わります。大きさはモデルの高さに対する割合です。プリセット:大きな色むら・細かな布目・革の細かな色むら。

布目は UV ではなく、3D の空間の軸と面の向きに沿って作ります。袖や裾ごとに織りの向きを決めたいときは、模様のペンを使います。これらは色の表現で、ノーマルマップや反射の設定は作りません。

天使の輪(髪のハイライト)を焼く

選んでいるテクスチャセット(髪)の、決めた高さに輪の帯のハイライトを入れます。見る向きに向いた面だけに出ます。

  • 項目:高さ(上から)・見る向きの左右/上下・帯の幅・ギザギザ・ギザギザの数・縁の柔らかさ・形の番号・色の濃さ・色。
  • プリセット:白いギザギザの輪・なめらかな輪・細く鋭い輪・水色のつや。

光の落ち影・薄い部分の透け色を焼く

光の落ち影を焼く

今のポーズの重なりから、髪や服が落とす影を作ります。陰影のレイヤーと重ねて使えます。

  1. フィルター → ベイク →「光の落ち影を焼く」を開きます。
  2. 光の左右・光の上下、影の柔らかさ・影の濃さ・影の色、影の届く距離(cm)と品質を決めます。
  3. テクスチャセットごとに「影を受ける」「影を落とす」を選びます。例えば体に影を焼き、髪や服は影を落とすだけにできます。
  4. 「新しいレイヤーに焼く」を押します。

薄い部分の透け色を焼く

面の内側へ調べて、近くに反対側の面がある薄い所に色を付けます。閉じた形の耳・指や、薄い小物に、柔らかい透け色を足せます。

  1. フィルター → ベイク →「薄い部分の透け色を焼く」を開きます。
  2. 「薄さを拾う距離(cm)」「透け色の濃さ」「透け色」「品質」を決めます。
  3. 焼くセットの「焼く」に印を入れて、「新しいレイヤーに焼く」を押します。
開いた 1 枚の布は、透け色の対象になりません。内側に別の面があると、その面までの近さも拾うので、結果を見て濃さを調整してください。光を実際に透かすマテリアルの設定ではありません。

焼いた後に整える・保存する

焼いた効果は、ふつうの描画レイヤーです。あとから濃さや効く範囲を変えられます。

  • レイヤーの不透明度を下げる・要らない効果を隠す・マスクで効く範囲を絞る・消しゴムで一部を消す、ができます。
  • お手軽ベイクは効果ごとにレイヤーが分かれます。影を弱めて血色だけ残す、といった調整ができます。
  • 「描き込み」レイヤーに描き足すと、焼いた効果を崩さずに描き進められます。
  • 焼いた結果は Ctrl+Z で戻せます。
  • 作業ファイル(.petanuri)に保存すると、焼いたレイヤーごと残ります。PNG では見えている効果を合わせた 1 枚に、PSD ではレイヤーを分けたまま書き出します(書き出し)。

うまくいかないとき

  • 影が二重になる・濃すぎる:もう一度焼くと、新しいレイヤーが足されます。古い効果のレイヤーを隠すか消して比べてください。
  • 視点を回しても影が動かない:焼いた影はテクスチャの色なので動きません。光で動く影を見たいときは、仕上がりの表示を使います。
  • 点からの距離のグラデーションを確定できない:「3D ビューで中心を指定」で、点を置いてから焼きます。
  • 血色が入らない:肌の仕上げで「場所を追加」を押し、点を置いてください。点が無いと、場所ごとの血色は入りません。
  • プレビューと確定後で模様の細かさが違う:プレビューは軽い解像度です。確定した後の見た目で調整してください。
  • 一部のセットにしか焼かれない:選択範囲があると、選択範囲のあるセットだけに焼きます。隠しているセットも対象外です。
  • メニューに無い・鍵が付いている:Pro の機能です。