ぺたぬり3D / マニュアル / テクスチャセットとオブジェクト

テクスチャセットとオブジェクト

モデルのマテリアルごとに「テクスチャセット」ができます。1 つのセットが 1 枚のテクスチャで、レイヤーと解像度をセットごとに持ちます。髪・服などのオブジェクト(メッシュ)ごとに隠すこともできます。

まずはこれだけ
  1. モデルの上で描き始めると、その所のセットへ自動で移ります。手で選ぶなら Alt+右クリックです(くわしく)。
  2. 首のつなぎ目など 2 つのセットの境目は、両方を 1 度ずつ触ってから描くと、1 本の線でまたげます(くわしく)。
  3. 解像度は、テクスチャセットのパネルの行の右の欄で変えます。元に戻すの履歴が消えるので、先に保存します(くわしく)。
  4. 重い・描けなくなるときは、解像度を下げるか、ほかのアプリを閉じます(くわしく)。
  5. 服などを丸ごと隠すときは、オブジェクトのパネルの目のボタンを押します(くわしく)。

描くセットを選ぶ

描けるのは、選んでいるテクスチャセットです。ふつうは選び直さなくても、描き始めた所のセットへ自動で移ります。

  1. 3D ビューで、塗りたい所の上から描き始めます。
  2. ほかのセットの上なら、そのセットへ自動で移ってから描きます。ペン先のそばにセットの名前が出ます。
  • 手で選ぶとき:テクスチャセットのパネルで行を押す・モデルの上で Alt+右クリック・3D の右クリックの「このセットを選ぶ」。UV の区画の右クリックの「テクスチャセット」からも選べます。
  • 選び直すと、そのセットが 3D でふわっと色づいて消えます。どこがそのセットか分かります。
  • 休んでいたセットは、起こす間「テクスチャセット変更中…」と出ます(2048 で 0.2 秒ほど、4096 で 0.5〜1.5 秒ほど)。その間のペンの動きは覚えておき、起きたらそのまま描くので、線は欠けません。
  • 元に戻す・やり直しは、セットを選び直しても続けて使えます。ほかのセットの操作を戻すと、そのセットが選ばれます。
  • レイヤーのパネルと UV の区画には、選んでいるセットの物が出ます。

自動で移らないようにする

3D ビューの左下の「触った所へ移る」を切ります(3D の右クリックの「描き始めた所のセットへ自動で移る」でも)。切っている間は、ほかのセットの上から描き始めても移らず、メインとサブにだけ描けます。

うまくいかないとき

  • 描いたら別のセットに移ってしまった:描き始めた所が、ほかのセットの上でした。移りたくないときは「触った所へ移る」を切ります。
  • 3D で描けず、カーソルが禁止の形になる:選ばれていないテクスチャセットの上か、ロック・非表示のレイヤーです。理由がカーソルの下に出ます。

2 つのセットをまたいで描く(メインとサブ)

首のつなぎ目のように、顔と体のセットの境目をまたいで 1 本の線で塗れます。

  1. またぎたい 2 つのセットを、1 度ずつ触ります(描くか、選ぶ)。
  2. 3D ビューの左下の「またいで描く」が入っているのを確かめます(はじめは入)。
  3. 境目をまたいで描きます。両方のセットに続けて塗れます。
3D ビューの左下。触った所へ移る・メイン・サブ・またいで描く
3D ビューの左下(触った所へ移る・メイン・サブ・またいで描く)
  • 起きていて描けるのは、選んでいるセット(メイン)と、その 1 つ前に選んでいたセット(サブ)の 2 つです。3D ビューの左下に名前が出て、サブを押すとメインと入れ替わります。
  • パネルでは、メインの行がピンク、サブの行が青で、札が付きます。
  • それぞれのセットでは、そのセットで選んでいるレイヤーに描きます。元に戻すは 1 回で両方が戻ります。
  • ペン先が乗っていないセットには、ブラシの円をはみ出させません。目を描いても、肌まで塗られません。ぼかし・指先・色混ぜ・ゆがみも同じです。
  • UV の区画では、メインのセットにだけ描きます。右下にサブの UV が小さく出ます(押すとサブがメインになります)。

またがずに描く・サブを外す

  • 描き始めたセットだけに描きたいときは、左下の「またいで描く」を切ります(3D の右クリックの「1 本の線で 2 つのセットをまたいで描く」でも)。切っても 2 つは起きたままなので、行き来はすぐです。
  • サブを外すときは、パネルのサブの行の「サブ」の札の右の × を押します(サブの行の右クリックの「サブを外す(一緒に描かない・休ませる)」でも)。そのセットは休み、GPU のメモリが空きます。
  • 外すと、左下のサブは「なし」になります。ほかのセットを選べば、今のメインがまたサブになります。
「サブ」は、lilToon のメインカラー2nd とは別の物です。

テクスチャセットのパネルの見方

右のパネル「テクスチャセット」に、セットが 1 行ずつ並びます。行の右クリックか、行の右の「…」から、そのセットの操作をまとめて出せます。

テクスチャセットのパネル。上に GPU メモリの見積もり、行ごとに表示のチェック・名前・解像度・メモリ
テクスチャセットのパネル
場所中身
いちばん上GPU メモリの見積もり。休んでいるレイヤーがあれば、その枚数と CPU 側の量も(メモリの節約)
行の左のチェックそのセットを 3D に表示する・しない(くわしく)
名前と札マテリアルの名前。メイン・サブの札(くわしく)。ドットのまま表示なら小さな四角の印
行の右の欄解像度(くわしく)と、そのセットの GPU メモリの見積もり
「…」右クリックと同じメニュー(ペンだけでも出せます)
! の付いた行今のモデルに無いセット(行き場のないセット)

行の右クリック(…)のメニュー

項目中身
このセットを選ぶメインにします
サブを外す(一緒に描かない・休ませる)サブの行だけ(くわしく)
表示・このセットだけ表示・全部のセットを表示3D に出すセットを切り替えます(くわしく)
下地の画像を入れ替える・画像をレイヤーとして読み込む・PSD を読み込む(レイヤーを置き換え)・lilToon のマテリアルを読み込む(.mat)そのセットにファイルを入れます(くわしく)
ドットのまま表示(補間しない)3D でテクスチャを四角い画素のまま見せます(くわしく)
アルファ抜き(3D で透明を抜く)透明に塗った所を 3D で抜いて、向こうを見せます。なし・カットアウト(薄い所を抜く)・半透明(不透明度のまま透かす)。見え方だけで、書き出す画像は変わりません
解像度32×32〜4096×4096(くわしく)
PNG で書き出す・UV マップを PNG で書き出す・PSD で書き出すこのセットだけを書き出します(書き出し)

セットのでき方

  • マテリアルごとに 1 つのセットができます。同じ画像を使うマテリアルは、1 つのセットにまとまります。まとめ方は新規作成の画面で決めます(3D モデルを開く)。
  • まとめたセットを選ぶと、パネルに「このテクスチャは 〇〇・〇〇 で使われています」と出ます。描くと、全部のマテリアルに映ります。
  • VRM の透明な所は、元の画像の透明度とマテリアルの透明の設定を引き継ぎます。同じ画像でも、透明の設定が違うマテリアルは別のセットになります。
  • スタンプ用 2D キャンバスと 2D ペイントは、モデルのセットとは別の作業用のセットです。編集中はパネルにそう出ます。作業ファイルには一緒に保存し、モデルの書き出しには入りません(スタンプ用 2D キャンバス)。

解像度を変える

テクスチャの大きさ(縦横の画素数)は、セットごとに変えられます。

  1. 先に作業ファイルを保存します(Ctrl+S)。
  2. テクスチャセットのパネルで、行の右の欄から解像度を選びます(行の右クリックの「解像度」でも)。
  3. 「解像度を変えると、元に戻すの履歴が消えます。」と出たら「続ける」を押します。描いた絵が新しい大きさに拡大・縮小されます。
  • 選べるのは 32・64・128・256・512・1024・2048・4096 です。Lite は 2048 まで、Standard・Pro は 4096 までです。
  • 32〜256 はドット絵向けです。低い解像度でも、ふつうのレイヤー・保存・PNG の書き出しが使えます。256 以下のセットは、はじめからドットのまま表示になります(くわしく)。
  • 書き出すときだけ大きさを変えたいなら、書き出しの窓の「解像度」を使います(PNG で書き出す)。
解像度を変えると、元に戻す(Ctrl+Z)の履歴が全部消えます。下げると、細かい所はぼけます。上げても細かさは増えません。

うまくいかないとき

  • 4096 を選べない:Lite は 2048 までです。Standard 以上で選べます。
  • 「保存が終わってから解像度を変えてください」と出る:保存・自動保存の途中です。終わってから選び直します。

下地の画像を入れ替える・画像や PSD を足す

モデルを開いた後でも、セットごとに下地の画像を入れ替えたり、画像や PSD を読み込んだりできます。

  1. テクスチャセットのパネルで、入れたいセットの行を右クリックします(行の右の「…」でも)。
  2. 下の表から項目を選んで、ファイルを選びます。
項目中身
下地の画像を入れ替える下地レイヤーの絵を、選んだ画像(PNG・JPEG・WebP・BMP・GIF・TGA)に置き換えます。大きさが違えば、解像度に合わせて拡大縮小します。ほかのレイヤーはそのままです
画像をレイヤーとして読み込む選んだ画像を、そのセットの UV の上に置く枠を出します。Enter で新しいレイヤーになります。いくつも選ぶと 1 枚ずつ置きます(画像を貼る)
PSD を読み込む(レイヤーを置き換え) Standardそのセットのレイヤーを、PSD のレイヤーで置き換えます(PSD)
lilToon のマテリアルを読み込む(.mat) Pro.mat・.unitypackage をそのセットに読み込みます(lilToon のマテリアルを読み込む)
  • 画像・PSD・.mat を行の上に落としても入ります(落とす先の行に点線の枠が出ます)。画像が 1 枚なら「下地を入れ替える」か「レイヤーとして足す」かを聞きます。
  • 選んでいないセットにも、選び直さずに入れられます。どれも元に戻す(Ctrl+Z)で戻せます。
  • 選んでいるセットの下地は、ファイル → 読み込み →「下地の画像を入れ替える(選択中のセット)」でも入れ替えられます。

うまくいかないとき

  • 「縦横比が違うので引き伸ばしました」と出る:画像の縦横の比がテクスチャと違います。正方形の画像を使ってください。
  • 下地を入れ替えられない:下地のレイヤーがロックされているか、ありません。ロックを外すか、「画像をレイヤーとして読み込む」を使います。
  • 画像をレイヤーとして足せない(Lite):Lite はセットごとに 4 枚までです。レイヤーを結合するか消してから足します。

セットを隠す・ドットのまま表示

テクスチャセットごとに、3D に出すかどうかと、画素の見せ方を切り替えられます。

  • 行の左のチェックで、そのセットを 3D に表示する・しないを切り替えます。行の右クリックの「このセットだけ表示」「全部のセットを表示」でも。
  • 表示を切ったセットも、テクスチャはそのままで、全セットの書き出しに入ります。
  • メッシュごとに隠すときは、オブジェクトのパネルを使います(くわしく)。

テクスチャをドットのまま表示

3D の表示で、テクスチャを補間せず 1 画素ずつ四角く見せます。32・64px などの低い解像度のテクスチャ向けです。

  1. 行の右クリック(「…」)の「ドットのまま表示(補間しない)」を押します。
  2. 名前の右に小さな四角の印が出ます。印を押すと切れます。
  • どのセットも、はじめから入っています。自分で入り切りしたセットは、作業ファイルに残ります。
  • 全部のセットをまとめて切り替えるときは、表示 → 表示の形式 →「全部のセットをドットのまま表示(補間しない)」です。
  • 表示だけで、塗った絵と書き出しは変わりません。ドットペンと一緒に使うと、3D でも画素が四角く見えます(描く)。
ドットのまま表示の印が出たテクスチャセットの行と右クリックのメニュー
ドットのまま表示(セットごと)

オブジェクトを隠す・それだけ表示

右のパネル「オブジェクト」に、モデルのオブジェクト(髪・服・小物などのメッシュ)が並びます。服を丸ごと隠して下の体を塗る、といった使い方をします。

  1. パネル「オブジェクト」で、隠したいオブジェクトの目のボタンを押します。3D から消えます。
  2. それだけを出したいときは、Alt を押しながら目のボタンか名前を押します(もう一度 Alt+押すと全部表示)。
  3. 戻すときは、パネルの上の「全部表示」か Alt+H を押します。
オブジェクトのパネルで一部のオブジェクトを隠したところ
オブジェクトのパネル
  • 元の階層があれば、字下げで並びます。行ごとに、目のボタン・名前・使っているテクスチャセットの札が出ます。
  • 名前を押すと、そのオブジェクトが 3D で少しの間光ります。札を押すと、そのテクスチャセットを選びます。
  • 行の右クリック:これだけ表示・隠す/表示する・3D で光らせる・全部表示。3D の右クリックにも「このオブジェクトを隠す」「このオブジェクトだけ表示」があります。
  • 隠したオブジェクトは 3D に出ず、押しても当たらず、塗られません。裏側・隠れた面にも塗る・対称の反対側・塗りつぶし・グラデーション・スタンプも同じです。奥にある物が、そのまま見えて塗れます。
  • テクスチャ(レイヤー)は残ります。PNG・PSD・マテリアルの書き出しも変わりません。
  • 隠している間は、3D の下のバーに「オブジェクトを n 個隠しています」と「全部表示」が出ます。全部表示(Alt+H)は、表示範囲とオブジェクトの両方を戻します(表示範囲)。
  • 隠した状態は作業ファイルに入ります。隠す・表示の操作は、元に戻すの履歴に入りません。
  • Pro 行の右クリックの「このオブジェクトだけ別のマテリアルにする」「マテリアルを割り当てる」で、オブジェクトごとにマテリアルを分けられます(マテリアルを分ける)。

表示のプリセット

パネルの下の「今の状態を保存」で、隠したオブジェクトをまとめて、名前を付けて覚えます。Pro ではシェイプキーの値も一緒に覚えます。

  • 「呼び出す」でその状態にします(元に戻す 1 回で戻ります)。「上書き」で今の状態に書き換え、名前の欄で名前を変え、× で消します。
  • 10 個まで覚えられ、作業ファイルに入ります。ブレンドシェイプのパネルにも同じ一覧が出ます。

GPU のメモリを節約する(重いとき)

テクスチャは GPU のメモリ(VRAM)を使います。4096 のセットやレイヤーが多いと足りなくなり、重くなったり描けなくなったりします。ぺたぬり3D は、使っていない物を休ませてメモリを空けています。

休ませるしくみ

  • 選んでいないセットは、見た目はそのままで GPU のメモリを空けて休ませます。起きているのはメインとサブの 2 つだけです。
  • 休んでいるセットを選ぶと、2048 で 0.2 秒ほど、4096 で 0.5〜1.5 秒ほどで描けるようになります。パネルで休んでいる 4096 のセットを押すと「準備しています…」と出ます。
  • 保存・PNG/PSD の書き出し・AO・全セットに掛けるフィルターは、休んでいるセットにもそのまま効きます。
  • しばらく触っていないレイヤーも、描いていない間に縮めて持ちます(ファイル → 環境設定 → 描画 → 性能 の「描いていないレイヤーを休ませる」。はじめは入)。見た目・書き出し・保存は変わりません(レイヤーを休ませる)。
  • 今の量は、テクスチャセットのパネルの上の「GPU メモリの見積もり」と、行ごとの数字で分かります。

重い・描けなくなるとき

  1. テクスチャセットのパネルの上で、GPU メモリの見積もりを見ます。GPU のメモリの目安は、2048 で塗るなら 4GB 以上、4096 なら 8GB 以上です(動作環境)。
  2. ゲーム・ブラウザ・動画など、GPU を使うほかのアプリを閉じます。
  3. そこまで細かくなくてよいセットの解像度を下げます(解像度を変える)。
  4. またいで描かないときは、サブを外して休ませます(サブを外す)。
  5. 「描いていないレイヤーを休ませる」を切っていたら、入れます。
  • 「表示の処理が止まりました」と出た:GPU の表示の処理がやり直しになり、描いた絵を表示できなくなりました。スリープからの復帰や、メモリが足りないときに起きます。この状態では描けず、保存もしません。窓の「自動保存から開く」か「作業ファイルを開き直す」で開き直します(前の作業ファイルと自動保存は消えずに残っています)。
  • 「表示の処理が止まったため書き出せません」と出る:上と同じです。開き直してから書き出します。
  • セットを選ぶたびに待たされる:休んでいたセットを起こしています。よく行き来する 2 つは、メインとサブにしておくと待ちません。

行き場のないセット(! の印)

今のモデルに無いマテリアルのセットは、消さずに ! を付けて残します。描いたレイヤーを、ほかのセットへ移せます。

こうなるのは、モデルを読み直したときと、モデル(FBX)を含めずに保存した作業ファイルを、名前の合わないモデルで開いたときです。

  1. テクスチャセットのパネルで、! の付いたセットを押します。「モデルに無いセット:〇〇」の窓が出ます。
  2. 「移すレイヤー」でレイヤーを選びます(はじめは全部。「すべて選ぶ」「すべて外す」もあります)。
  3. 「移す先」でセットを選びます(名前の似ているセットが、はじめに選ばれています)。
  4. 「移す」を押します。移す先のレイヤーの一番上に、同じ並びで入ります。
  • フォルダ・マスク・クリッピング・合成モードは、そのまま移ります。解像度が違えば、移す先の大きさに拡大縮小します。UV の位置はそのままです。
  • 「元のセットにも残す(写すだけ)」を入れると、写すだけで元のセットにも残します。
  • レイヤーが無くなったセットは消えます。窓の「このセットを消す」でも、描いたレイヤーごと消せます。どれも元に戻せます。
  • 行の右クリックにも「レイヤーを別のセットへ移す」「このセットを消す」があります。
! のセットは 3D に出ず、描けません。全セットの書き出しと AO にも入りません。そのセットだけの絵が要るときは、行の右クリックの「PNG で書き出す(島の外へ広げない)」か「PSD で書き出す」Standard で書き出せます。