ぺたぬり3D / マニュアル / はじめかた

はじめかた

ぺたぬり3D を入れて起動し、3D モデルを開いて、塗った作業を保存するまでです。版(Lite・Standard・Pro)のちがいと、新しいバージョンへの更新もここにまとめています。

まずはこれだけ
  1. ZIP を全部展開して、「PetaNuri3D」フォルダの setup.exe で入れるか、PetaNuri3D-win_x64.exe をそのまま起動します(くわしく)。
  2. 初めてなら、起動画面の「サンプルで試す」で練習用のモデルを開けます(くわしく)。
  3. 自分のモデルは「新規作成」で選び、テクスチャセットごとに解像度と始まりを決めます(くわしく)。
  4. 塗ったら Ctrl+S で作業ファイル(.petanuri)に保存します。5 分おきの自動保存もあります(くわしく)。
  5. テクスチャの画像にするのは「書き出し」です(書き出し)。

動作環境

Windows の PC で動きます。VRChat が動く PC なら、たいてい動きます。

項目必要な物おすすめ(目安)
OSWindows 11(64bit)—
GPUWebGL2 が使えること(ここ数年の NVIDIA・AMD・Intel の GPU と最新のドライバ)GPU のメモリ:解像度 2048 で塗るなら 4GB 以上、4096 なら 8GB 以上
そのほかMicrosoft Edge WebView2 ランタイム(Windows 11 には最初から入っています)PC のメモリ 16GB 以上
  • Windows 10 でも動きますが、サポートの対象外です。
  • 今の GPU メモリの見積もりは、テクスチャセットのパネルの上に出ます。

うまくいかないとき

  • 重い・描けなくなる:GPU のメモリが足りていません。テクスチャの解像度を下げるか、ブラウザやゲームなど、ほかのアプリを閉じてください(メモリの節約)。

入れる・起動する

BOOTH からダウンロードした ZIP(PetaNuri3D-<版>-v<バージョン>.zip)を、まず全部展開します。「PetaNuri3D」フォルダに、本体と setup.exe が入っています。使い方は 2 通りです。

setup.exe で入れる(おすすめ)

  1. 「PetaNuri3D」フォルダの setup.exe をダブルクリックします。
  2. 入れる場所・デスクトップのアイコン・作業ファイル(.petanuri)をダブルクリックで開くか、を選んで入れます。管理者の権限は要りません(自分のユーザーだけに入ります)。
  3. スタートメニュー(とデスクトップ)から起動します。
setup.exe は同じフォルダの本体を入れます。setup.exe だけを取り出さず、フォルダごと使ってください。入る場所は %LOCALAPPDATA%\Programs\PetaNuri3D です。

入れずに起動する

  1. 「PetaNuri3D」フォルダを好きな場所に置きます。
  2. フォルダの中の PetaNuri3D-win_x64.exe をダブルクリックします。
exe の隣の resources.neu・mcp・tools・unity も使います。持ち運ぶときはフォルダごと動かしてください。新しいバージョンは、新しいフォルダに展開します。

起動したら

真ん中に「新規作成」「作業ファイルを開く」「サンプルで試す」が出たら準備完了です。最近使ったファイルと自動保存も、ここから開けます。

起動したところ。真ん中に新規作成・作業ファイルを開く・サンプルで試すのボタン
起動したところ
  • 3D モデル(FBX など)や作業ファイル(.petanuri)を、起動画面の真ん中の入口に落としても始められます。3D モデルは新規作成の画面へ進み、作業ファイルはそのまま開きます。
  • 設定(サブツール・キーの割り当て・ウィンドウの配置・カラーセット・参考画像など)は %APPDATA%\PetaNuri3D に保存され、次の起動で戻ります。
  • やめるときは、Windows の「設定 → アプリ → インストールされているアプリ」で「ぺたぬり3D」をアンインストールします。設定と作業ファイルは消えません。

うまくいかないとき

  • 「PC が保護されました」と出る:「詳細情報」→「実行」を押します。署名の無いアプリのため、初めに出ることがあります。
  • 置き場所を変えたら Unity 連携が動かない:Unity のアドオンが覚えている exe の場所を、一度選び直してください(Unity から塗る)。

チュートリアルとサンプルのモデル

初めて起動すると、操作の案内(チュートリアル)が出ます。光っている所を実際に触りながら進みます。

  • ← → で前後、「スキップ」か Esc でやめられます。
  • モデルを開いていないときは、「サンプルのモデルで試す」か「自分のモデルで(あとで開く)」を選べます。サンプルなら、回す・描く・左右対称・UV を順に試せます。
  • もう一度見るときは ヘルプ →「チュートリアル(操作の案内)」。ファイル → 環境設定 → システム の「次の起動でチュートリアルを見る」でも出せます。

サンプルのモデル「しのぶ」

起動画面の「サンプルで試す」で開けます。どの版でも使えます。A ポーズで、テクスチャセットが 7 つあり、各セットの下地に元の色の画像が入っています。

サンプルのモデルは、ぺたぬり3D を試すためだけに使えます。ほかの用途に使ったり、取り出して配ったりしないでください。

初めての方は、はじめての方へでサンプルを 1 通り塗ってみるのがおすすめです。モデルを使わずに描くときは、起動画面の「2D ペイントで描く」から始めます(2D ペイント)。

3D モデルを開く(新規作成)

自分の 3D モデルを開いて、塗る準備をします。開けるのは FBX・glTF(1 つのファイルにまとめた物)・GLB・VRM・OBJ・DAE です。

  1. 起動画面の「新規作成」か、ファイル → 新規作成(Ctrl+N)を押して、3D モデルを選びます。
  2. マテリアルごとのテクスチャセットが並びます。セットごとに解像度(32〜4096px。Lite は 2048 まで)を選びます。
  3. セットごとに始まり(下地)を選びます。違う始まりを混ぜてかまいません。
  4. 「新規作成する」を押すと、3D ビューにモデルが出ます。やめるときは「キャンセル」か Esc。
新規作成の画面。テクスチャセットごとに解像度と始まりを選ぶ
新規作成の画面(テクスチャセットごとに解像度と始まり)

始まり(下地)の種類

始まり中身
色下地を 1 色で塗って始めます。既定は白。「モデルの色」でマテリアルの色にもできます。
画像PNG・JPEG などを下地にします。
PSD StandardPSD のレイヤーをそのまま読み込みます。
lilToon のマテリアル Pro.mat か、それが入った .unitypackage から、設定・テクスチャ・マスクを読み込みます(lilToon のマテリアルを読み込む)。
  • モデルが使っている画像が、モデルのそば(同じフォルダや Texture フォルダ)かモデルの中にあれば、自動で見つけて「画像」で始まります。
  • 上の「まとめて」で、すべてのセットの解像度をそろえる・すべてのセットを白の下地で始める・画像や PSD をまとめて選ぶ、ができます。ファイル名がセット名と同じ物(body.psd → body)は、そのセットに入ります。この画面に画像・PSD・.mat を落としても振り分けます。
  • 同じ画像を使うマテリアルは、1 つのテクスチャセットにまとまります(行の「まとめる ▾」で、手でまとめる・外すもできます)。まとめると 1 枚のテクスチャに描いて、全部のマテリアルに映ります。
  • Pro 「作成後にお手軽ベイクを開く」を入れて対象のセットを選ぶと、開いた後にお手軽ベイクの窓が出て、肌や服の下塗りを作ってから描き込めます(お手軽ベイク)。

うまくいかないとき

  • モデルをウィンドウに落としても開かない:モデルを開いた後は、落としても開きません。ファイル → 新規作成 か、ファイル → モデルを読み直す から開いてください。
  • テクスチャが見つからないと出る:行の「○○を選ぶ」で画像を選びます。
  • 塗れない所がある:UV の無い面など、塗れない所があるモデルは、開いたときに右下で知らせます。UV が 0〜1 の外にある所は、くり返しで同じ色になる位置に塗ります。

保存する・続きを開く

作業は 作業ファイル(.petanuri)に保存します。モデルと全部のレイヤー・設定が 1 つのファイルに入ります。テクスチャの画像(PNG・PSD)にするのは、別の「書き出し」です。

したいこと操作
保存するファイル → 作業ファイルを保存(Ctrl+S)
別の名前で保存するファイル → 名前を付けて保存(Ctrl+Shift+S)
続きを開くファイル → 作業ファイルを開く(Ctrl+O)。ウィンドウに落としても開けます
最近の作業を開くファイル → 最近使ったファイル
落ちた後に戻すファイル → 自動保存から開く(作業ごとに新しい 3 つまで)
モデル抜きで渡すファイル → モデル(FBX)を含めずに保存(開くと手元のモデルを選びます)
  • 題名の「*」は、保存していない変更があるしるしです。変更があるまま閉じると「保存して終了/保存しないで終了/キャンセル」を聞きます。
  • 5 分おきに自動保存しています。
  • メニューバーの右のアイコンからも、新規作成・開く・保存・元に戻す・やり直しができます。
変更があるまま閉じようとしたときの確認
変更があるまま閉じたときの確認

速い形で保存する

自動保存は、レイヤーの透明な所を書かない「速い形」で保存します。線だけのレイヤーが多いと、ずっと速く保存できます。手で保存する作業ファイルも、ファイル → 環境設定 → 描画 → 性能 の「作業ファイルを速い形で保存する(v1.2.0 以降で開けます)」を入れると同じ形になります。

うまくいかないとき

  • アプリが落ちた・固まった:× をもう一度押すと終了します(保存していない変更は残りません)。開き直して、ファイル → 自動保存から開く で直前の自動保存を開きます。
  • 「内部の読み書きが止まっています」と出る:スリープから戻った後などに起きます。いったん終了して開き直し、ファイル → 自動保存から開く で戻してください。
  • 名前に「(欠けあり)」が付いて開いた:一部を読めなかった作業ファイルです。元のファイルを上書きしないよう、保存は「名前を付けて保存」になります。
  • 保存の窓が返ってこない:保存先を選ぶ窓が、ほかの窓の後ろに隠れていないか見てください。30 秒より長く続いたら、× か Ctrl+S で「待つ/前の保存をやめて続ける」を選べます。
  • プレビュー中に保存したら確認が出た:変形・フィルターなどのプレビュー中は、先に「確定して続ける/取りやめて続ける/キャンセル」を聞きます。

モデルを読み直す

3D モデル(FBX など)を直したときに、描いた物を残したまま、形だけ新しくします。

  1. ファイル → モデルを読み直す(描いた物は残す)を選びます。
  2. 「同じファイルを読み直す」か「ファイルを選ぶ」を押します。
  3. テクスチャセットはマテリアルの名前で合わせます。同じ名前のセットは、レイヤーも設定もそのまま残ります。

読み直すときに聞かれること

こんなとき出る確認と選び方
UV が変わったセットがある「絵を合わせて更新」=描いた絵を新しい UV の位置へ移す/「合わせずに更新」=絵は前の UV の位置のまま/「更新をやめる」=読み直しをやめる
新しいマテリアルが増えた新規作成と同じ画面が、新しいセットの行だけで出ます。解像度と始まりを決めて「読み直し」を押します
モデルのテクスチャ(画像)が変わった「下地を新しいテクスチャに置き換えますか?」とセットごとに聞きます。置き換えると、下地に直接描いた物も置き換わります
新しいモデルに無いマテリアルがあるそのセットは消さずに ! の印で残ります。押すと、レイヤーをほかのセットへ移せます(行き場のないセット)
読み直しは Ctrl+Z 1 回で戻せます(前のモデルの中身が手元にあるとき)。ただし、読み直す前の操作の履歴は消えます。

版(Lite・Standard・Pro)

ぺたぬり3D には 3 つの版があります。今の版は、ウィンドウの題名・起動画面の札・ヘルプ →「ぺたぬり3D について」で分かります。このマニュアルでは、Standard 以上の機能に Standard、Pro だけの機能に Pro の札を付けています。札の無い機能は Lite から使えます。

くらべる所Lite(無料)StandardPro
描く・塗る・消す・色混ぜ・塗りつぶし・対称・UV・選択範囲・変形・文字・定規・自動塗り・PNG の書き出し・作業ファイルの保存・2D ペイント・輝度を透明度に変換・Unity から塗る○○○
レイヤー(テクスチャセットごと・下地を含む)4 枚まで何枚でも何枚でも
解像度2048 まで4096 まで4096 まで
PSD の読み込み・書き出し—○○
フィルター・調整レイヤー・境界線—○○
ブラシの設定の書き出し・読み込み(.petabrush)—○○
ポーズ・ブレンドシェイプ・頂点グループ——○
仕上がり(lilToon・MToon の見た目)・マテリアルの設定・塗る先・メインカラー2nd/3rd・lilToon のマテリアルの読み込みと書き出し——○
お手軽ベイク・陰影などのベイク・AO を焼く・UV の縁から塗る——○
AI 連携の run_js(アプリの中でプログラムを動かす命令)——○
  • Lite で使えない機能は、メニューやボタンが薄くなり、小さな鍵の印が付きます。押すと、どの版で使えるかが出ます。
  • Standard では、Pro だけの機能の入口は出ません(ヘルプ →「Pro にアップグレード」は出ます)。
  • 透かしは入りません。テクスチャセットの数に上限はありません。
  • どの版で作った作業ファイルも開けます。上限より多いレイヤーや、その版で使えない機能の設定も、消さずに持っていて、保存しても残ります。
  • 値段と買い方は、紹介ページの価格へ。Lite・Standard・Pro と Pro へのアップグレードを BOOTH で配布しています。

うまくいかないとき

  • レイヤーを足せない(Lite):Lite はテクスチャセットごとに、下地を含めて 4 枚までです。レイヤーのパネルの下に「レイヤー 4 / 4 枚」と出ます。レイヤーを消すか結合すると、また足せます。

Pro にアップグレードする Pro

Standard から Pro にするときは、BOOTH の「Pro へのアップグレード」を使います。

  1. BOOTH で「Pro へのアップグレード」を買い、アップグレードのファイル(PetaNuri3D-Pro.petapack)を手に入れます。
  2. ヘルプ →「Pro にアップグレード」→「ファイルを選ぶ」で、そのファイルを選びます。ウィンドウに落とすか、exe と同じフォルダに置いてもかまいません。
  3. その場で Pro になります。起動し直しは要りません。作業ファイルと設定はそのままで、次の起動からも Pro です。
Pro へのアップグレードの窓
ヘルプ →「Pro にアップグレード」
アップグレードは Standard のときだけ使えます(Lite では使えません)。
アップグレードのファイルはバージョンに縛られません。一度入れれば、ぺたぬり3D を新しいバージョンにしても Pro のままです。

新しいバージョンにする

今のバージョンは、起動画面の題名の横と、ヘルプ →「ぺたぬり3D について」で分かります。変わった所は更新履歴にまとめています。

  1. 起動したとき(1 日に 1 回まで)、新しいバージョンがあると画面の右下に知らせます。
  2. 「今すぐ更新」を押すと、公式サイトから新しい版を取ってきて確かめ、確認 1 回で入れ替えて、起動し直します。保存していない変更があれば、閉じる前に聞きます。
  • ヘルプ →「新しいバージョンを確かめる」で、いつでも確かめられます。
  • ファイル → 環境設定 → システム の「新しいバージョンがあれば、自動でダウンロードして入れ替える」は、はじめから入っています。入っていると、起動したときに取ってきて「インストールして再起動」を聞きます(取っている間は「やめる」で止められます)。外すと、「今すぐ更新」を押したときだけ取りに行きます。
  • 「起動したときに新しいバージョンを確かめる」を外すと、起動のときは確かめません。
  • 手で更新するときは、新しい ZIP を展開して setup.exe を実行します(上書きで入ります)。版を替えるときも同じです。設定・作業ファイル・ブラシ・アップグレードはそのまま使えます。
確かめるのはバージョンの番号だけです。作品や設定はどこにも送りません。インターネットにつながっていないときは何も出ません。

うまくいかないとき

  • アプリの中から更新できない:公式サイトから取れないときは、「BOOTH でダウンロード」の案内が出ます。BOOTH から ZIP を取って、手で更新してください。v1.2.1 以前のぺたぬり3D も、アプリの中からは更新できないので、手で更新します。

困ったことや要望は、ヘルプ →「お問い合わせ(サポート・要望・バグ報告)」から送れます(お問い合わせのしかた)。